日産と三菱から軽EVがデビュー!違いはあるのか考察

更新 2022.07.01 EV新車情報
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2022年5月20日、日産と三菱は軽EVを発表しました。車種名は、日産が「サクラ(SAKURA)」、三菱が「eKクロス EV」です。共同開発された電気軽自動車ですが、それぞれにどのような違いがあるのでしょうか。今回は、日産 サクラと三菱 eKクロスEVの違いについて深堀りします。


 


日産 サクラってどんな車?


 



 


日産 サクラは、軽自動車ならではの小回り性能とEVならではの静粛性や力強くなめらかな加速を実現している電気軽自動車です。


 


また、軽自動車初となる先進運転支援技術「プロパイロットパーキング」(Gグレードにメーカーオプション)を搭載しているのも特徴のひとつとなっています。


 


エクステリアは、Vモーショングリルや軽自動車初となるプロジェクタータイプの3眼ヘッドランプを採用し、日産らしいフロントフェイスを演出。リアは、ワイドなLEDリヤコンビネーションランプを搭載し、テールランプ全体を光らせます。


 


インテリアは、奥行きを感じさせる二段構えのダッシュボードと左右いっぱいに広がるパネルにより、広さを感じられる造形です。また、運転席前のメーターとセンターモニターがつながっているため、先進的な印象となっています。


 


日産 サクラは、軽自動車規格に収まるコンパクトなボディ、通勤や買い物など日常のドライブに適した航続距離、広い室内空間、手が届きやすい価格帯の電気軽自動車となっています。


 


詳細スペックは次のとおりです。


 


・全長×全幅×全高:3,395mm×1,475mm×1,655mm


・ホイールベース:2,495mm


・最低地上高:145mm


・最高出力:47kW/2,302-10,455rpm


・最大トルク:195Nm/0-2,302rpm


・バッテリー容量:20kWh


・航続距離(WLTCモード):180km


・価格:239万9,100円〜294万300円


 


三菱 eKクロスEVってどんな車?


 


三菱 eKクロスEVは、SUVテイストの軽自動車であるeKクロスシリーズに追加された電気軽自動車です。また、日常使いに十分な航続距離や手が届きやすい価格も魅力となっています。eKクロスEVは、軽ハイトワゴンのeKクロスと同等の広い室内空間、使い勝手の良さ、EVならではの滑らかで力強い走り、圧倒的な静粛性、良好な乗り心地、先進の運転支援機能、コネクティッド技術を採用していることが特徴です。


 


エクステリアは、ダイナミックシールドを採用した三菱らしいデザインとなっています。リアコンビランプには縦長形状のデザインを採用。SUVテイストのeKクロスとほぼ同じスタイリングのままEV化しています。


 


インテリアは、なめらかな面のダッシュボードが左右いっぱいに広がりワイド感を演出。内装もeKクロスに準じたデザインとなっています。


 


詳細スペックは次のとおりです。


 


・全長×全幅×全高:3,395mm×1,475mm×1,655mm


・ホイールベース:2,495mm


・最低地上高:145mm


・最高出力:47kW/2,302-10,455rpm


・最大トルク:195Nm/0-2,302rpm


・バッテリー容量:20kWh


・航続距離(WLTCモード):124km


・価格:239万8,000円〜293万2,600円


 


基本は同じでも実は違う両車


 



 


日産 サクラと三菱 eKクロスEVは、サイズやスペックが全く同じです。しかし、デザイン、装備、価格、カラーバリエーション、先進運転支援システムの標準装備の有無などに違いがあります。


 


日産 サクラは、「X(239万9,100円)」と「G(294万300円)」の2グレード展開で、横長基調のデザインが特徴です。カラーバリエーションは、「X」が10色、「G」が15色を用意しています。先進的な運転支援システムであるプロパイロット、プロパイロット緊急停止支援システム、SOSコールは、上級グレードの「G」に標準装備され、「X」がオプション設定です。


 


三菱 eKクロスEVは、「G(239万8,000円)」と「P(293万2,600円)」の2グレード展開で、SUVテイストの軽ハイトワゴンのeKクロスと同じデザインを採用しています。カラーバリエーションは、「G」と「P」ともに10色です。先進的な運転支援システムであるe-Assist(衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報など)は両グレード標準装備ですが、高速道路同一車線運転支援機能のマイパイロット(MI-PILOT)は両グレードともにパッケージオプション設定となっています。


 


多彩なカラーバリエーションから選びたい場合や先進的な運転支援システムが充実している電気軽自動車がほしいのであれば、日産 サクラ「G」がおすすめです。一方、必要最低限の装備や運転支援システムで、より安く電気軽自動車をほしいのであれば三菱 eKクロスEV「G」が良いと言えるでしょう。


 


まとめ


 


いよいよ登場した軽自動車サイズの電気自動車「日産 サクラ」と「三菱 eKクロスEV」。どちらも基本的には同じサイズ、スペックですが、デザイン、カラーバリエーション、価格、運転支援システムなどに違いがあります。どちらの車も同じだと思ってしまいますが、詳しく見てみると違いがあることから、目的に合った車種を選ぶことが大切だと言えるでしょう。


 

[電気王編集部]