【2022年5月】おすすめ電気自動車ランキングトップ5!

更新 2022.05.12 EVライフ
目次

 


電気自動車のバリエーションが増え、次はEVに乗り換えようと考えたとき、どのモデルを選んだらよいのか悩むことがあるのではないでしょうか。今回は、モデル数が増えているEVのおすすめモデルをランキング形式で紹介します。なお、今回のランキングは、1充電あたりのWLTCモード航続距離が400km以上、90kW以上の急速充電に対応している車種を選びました。また、順位は航続距離が長い順にしています。電気自動車を検討中の方は参考にしてみてください。


 


1位:テスラ モデル3(WLTCモード航続距離:689km)


 



 


テスラは、2003年にアメリカで創業したEVメーカーです。また、クリーンエネルギーを発蓄電する製品を製造する企業でもあります。そんなテスラから販売されている「モデル3」は、全長4,694mm、全幅1,849mm、全高1,443mmの4ドアセダンで、レクサス IS 300(全長4,710mm、全幅1,840mm、全高1,435mm)とほぼ同じサイズのDセグメント車です。


 


エクステリアは、グリルがないフロントフェイスや流麗なルーフラインなどによって、クリーンなスタイルに仕上がっています。インテリアは、ダッシュボード中央に配置される大型のモニターが目を引くシンプルな室内空間です。ナビやエアコンなどの操作は、中央に配置されている大型のモニターに集約されています。


 


安全性能は、衝突被害軽減ブレーキ、側方衝突警告、正面衝突警報、オートハイビームなど、先進的な機能が標準装備されています。また、オートパイロット機能などの先進的な機能に対応できるハードウェアを標準装備しているため、ソフトウェアのアップデートをすれば、継続的に機能が向上する設計になっていることもテスラならではの特徴です。


 


走行性能は、グレードによって異なります。グレードごとの出力や航続距離、価格は次のとおりです。


 


■RWD(スタンダードレンジ)


・最高出力:208kW


・最大トルク:353Nm


・駆動方式:RWD(後輪駆動)


・航続距離(WLTCモード):565km


・価格:574万円


 


■ロングレンジAWD


・最高出力:フロント158kW/リア208kW


・最大トルク:フロント240Nm/リア350Nm


・駆動方式:AWD(四輪駆動)


・航続距離(WLTCモード):689km


・価格:664万円


 


■パフォーマンス(AWD)


・最高出力:フロント158kW/リア235kW


・最大トルク:フロント240Nm/リア450Nm


・駆動方式:AWD(四輪駆動)


・航続距離(WLTCモード):605km


・価格:749万円


 


モデル3の充電は、テスラが用意するスーパーチャージャー(SC)を使えば、約30分でほぼフル充電することができます。


 


テスラが用意するSCで最も普及している充電器の出力は120kWです。SCの中には、75kWのタイプや最大250kWで充電が可能な「スーパーチャージャーV3」もあります。一般的な急速充電器であるCHAdeMOは、最大50kWのタイプが多いことから、テスラのSCはどのタイプであっても一般的なCHAdeMOより速く充電できるでしょう。


 


なお、最大250kWの急速充電器に対応し、日本に導入されているテスラ車はモデル3のみです。モデル3は、航続距離や充電性能ともに申し分のないEVと言えるでしょう。


 


2位:BMW iX(WLTCモード航続距離:650km)


 



 


BMW iXは、電気モーターのパワートレインを搭載するSUVタイプのモデルです。また、1回の充電で650kmの長距離走行ができることも特徴となっています。ボディサイズは、全長4,955mm、全幅1,965mm、全高1,695mmとトヨタ ランドクルーザーとほぼ同じ大きさです。


 


エクステリアは、縦長の大型キドニーグリルに横長のヘッドライトやリアコンビランプを採用した新しいBMWデザインとなっています。また、空力を考慮した設計がされているiXは、空気抵抗係数(Cd値)0.25を実現しています。


 


インテリアは、広がりを感じさせるダッシュボードや運転席前のメーターからダッシュボード中央まで続く横長のモニターなどにより、シンプルで上質な室内空間を演出。また、六角形のステアリングホイールをBMWとして初採用しているのも特徴です。


 


安全性能は、運転支援システムの「ドライビング・アシスト・プロフェッショナル」を標準装備しています。主な機能は、ストップ&ゴー機能付アクティブクルーズコントロール、車線変更警告システム、車線逸脱警告システム、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、前車接近警告機能、後車衝突警告機能、クロス・トラフィック・ウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などです。


 


走行性能は、グレードによって異なります。グレードごとの出力や航続距離、価格は次のようになっています。


 


■BMW iX xDrive50


・最高出力:385kW


・最大トルク:630Nm


・駆動方式:XDrive(四輪駆動)


・航続距離(WLTCモード):650km


・バッテリー容量:111.5kWh


・価格:1,280万円


 


■BMW iX xDrive40


・最高出力:240kW


・最大トルク:400Nm


・駆動方式:XDrive(四輪駆動)


・航続距離(WLTCモード):450km


・バッテリー容量:76.6kWh


・価格:1,070万円


 


充電は、急速充電と普通充電に対応しています。急速充電は、最大150kWでの充電が可能です。150kWの急速充電を使えば、約40分で約80%まで充電でき、約500kmの走行ができるようになります。また、約10分の急速充電でも、航続可能距離を約100kmも伸ばすことが可能です。普通充電は、最大11kWで充電することができ、約7時間で0%から100%までチャージできます。


 


BMW iXは、ボディサイズが大きく、狭い道や駐車場での取り回しが大変な時もありますが、走行安定性に優れ、積載性や居住性が十分にあり、1充電あたりの航続距離が長いことから、ロングドライブや遠出をするのに適しているEVと言えるでしょう。


 


3位:ヒョンデ IONIQ 5(WLTCモード航続距離:618km)


 



 


Hyundai IONIQ 5(ヒョンデ アイオニック5)は、2022年に日本へ再上陸した韓国の自動車メーカーのEVです。以前の読み方は「ヒュンダイ」でしたが、再上陸したタイミングで「ヒョンデ」という読みに変更となりました。


 


日本へ再上陸したヒョンデのアイオニック5は、5ドアハッチバックとSUVの中間と言えるクロスオーバーモデルです。エクステリアは、カーデザイナーの巨匠として知られるジョルジェット・ジウジアーロによる1974年型のポニーコンセプトのオマージュ。ジウジアーロのデザインの特徴でもある「折り紙細工」とヒョンデの独創的なデザイン「パラメトリックピクセル」を組み合わせた先進的な造形に仕上がっています。


 


インテリアは、フラットに広がるダッシュボードやショルダーライン、メーターからナビ画面まで一体になっている白フレームのモニターにより、落ち着きのある室内空間と明るい運転席まわりを演出。また、スライドコンソール、リラクゼーションコンフォートシート、全座席シートメモリーシステムなどを採用しています。


 


ボディサイズは、全長4,635mm、全幅1,890mm、全高1,645mmとレクサスのラージサイズSUVのRX(全長4,890mm、全幅1,895mm、全高1,710mm)や2022年4月に発表されたマツダの新型クロスオーバーCX-60(全長4,740mm、全幅1,890mm、全高1,685mm)などと同等の大きさです。写真や映像を見ると、Cセグメントのハッチバックのように見えますが、実物を見ると予想以上にサイズが大きいと感じるでしょう。


 


安全性能は、車両・歩行者・自転車搭乗者・交差路対向車の前方衝突防止補助、高速道路走行補助、リモートスマートパーキングシステムなど、先進的な機能が装備されています。


 


走行性能は、グレードによって異なります。グレードごとの出力や航続距離、バッテリー容量などは次のとおりです。


 


■IONIQ 5


・最高出力:125kW


・最大トルク:350Nm


・駆動方式:後輪駆動(RR)


・航続距離(WLTCモード):498km


・バッテリー容量:58.0kWh


・価格:479万円


 


■IONIQ 5 Voyage


・最高出力:160kW


・最大トルク:350Nm


・駆動方式:後輪駆動(RR)


・航続距離(WLTCモード):618km


・バッテリー容量:72.6kWh


・価格:519万円


 


■IONIQ 5 Lounge


・最高出力:160kW


・最大トルク:350Nm


・駆動方式:後輪駆動(RR)


・航続距離(WLTCモード):618km


・バッテリー容量:72.6kWh


・価格:549万円


 


■IONIQ 5 Lounge AWD


・最高出力:225kW


・最大トルク:605Nm


・駆動方式:四輪駆動(AWD)


・航続距離(WLTCモード):577km


・バッテリー容量:72.6kWh


・価格:589万円


 


充電は、急速充電と普通充電に対応しています。急速充電は、最大90kWまで対応し、約30分で10%から80%まで充電することが可能です。また、自宅では普通充電を利用して充電することができます。


 


アイオニック5は、2つの充電方法に対応し、十分な航続距離があるEVです。また、400万円台後半から購入できるということも大きな魅力と言えるでしょう。


 


4位:アウディ e-tron GT(WLTCモード航続距離:534km)


 



 


電気モーターならではのレスポンスがよい走りは、スポーティなドライビングにも適しています。ポルシェ タイカンとコンポーネンツを共有しているアウディ e-tron GTは、スポーティな走行も楽しめるグランドツーリングEVです。今回あえてe-tron GTをピックアップしたのは、タイカンよりも航続距離が長く、スポーティなドライビングも楽しめるEVという理由で選びました。


 


2021年4月に日本初公開されたアウディ e-tron GTは、快適な長距離移動を実現する優れた乗り心地とキャビンスペースを備えるEVです。また、ダイナミックなハンドリング性能も特徴となっています。ボディサイズは、全長4,990mm、全幅1,965mm、全高1,415mmで、アウディの4ドアクーペであるA7スポーツバック(全長4,970mm、全幅1,910mm、全高1,415mm)とほぼ同じ大きさです。価格は、1,399万円となっています。


 


エクステリアは、緩やかに傾斜するルーフラインが作り出すクーペライクなスタイリングによって、伸びやかなプロポーションに仕上がっています。また、六角形シングルフレームグリルやクワトロブリスターフェンダーなどにより、アウディらしさを演出。さらに、エアロダイナミクスを追求し、空気抵抗係数(Cd値)0.24を達成しています。


 


インテリアは、水平基調のダッシュボード、暖かみを感じられる内装パネル、ドライバー側に角度がついたナビ画面、乗員を包み込むような室内の造形などにより、落ち着つくことができる空間となっています。


 


安全装備は、衝突被害軽減ブレーキやシートベルトの拘束力を強める機能などが含まれる「アウディプレセンスセーフティシステム」、アダプティブクルーズコントロール、サイドアシスト、リヤクロストラフィックアシスト、ターンアシスト、エマージェンシーアシストなどが標準装備され、快適なグランドツーリングをサポートするシステムが充実しています。


 


走行性能は、最高出力が350kW(ローンチコントロール使用時は390kW)、最大トルクが640Nm。駆動方式は、前後アクスルに配置された2つの電気モーターで四輪を駆動する「quattro(クワトロ)」システムを採用しています。


 


バッテリー容量は93.4kWhで、1充電あたりの航続距離は534kmです。充電は、急速充電が最大150kWまで、普通充電が最大8kWまで対応しています 。


 


e-tron GTは、150kWの急速充電に対応し、タイカンよりも航続距離が長い4ドアクーペスタイルのスポーティなEVです。150kWの急速充電器が普及すれば、短時間充電・長距離走行ができるモデルとして、利便性がさらに際立つでしょう。


 


5位:日産 リーフ(WLTCモード航続距離:450km)


 



 


日産が2010年から販売している電気自動車リーフは、2017年に2代目へフルモデルチェンジしました。また、2019年には60kWhバッテリーを搭載する「リーフe+」を追加。航続距離が長くなり、充電性能なども向上しました。ボディサイズは、全長4,480mm、全幅1,790mm、全高1,560mmのCセグメント5ドアハッチバックとなっています。


 


エクステリアは、低い位置から始まるVモーショングリルやブーメラン型のポジショニングランプが際立つシャープなヘッドライト、Aピラーからルーフエンドまで続く滑らかなルーフラインなどにより、スリークなシルエットとなっています。また、エアロダイナミクスにも優れるプロポーションとなっていることも特筆すべきポイントです。


 


インテリアは、水平基調のダッシュボードの中央に装備されるモニターやコントロールスイッチから左右に広がるような造形となっています。また、室内の随所にブルーのアクセントカラーが配されていることも特徴です。


 


安全機能は、フロントカメラで前方の車両や歩行者を検知して警告したり衝突被害を軽減するブレーキをかけたりする「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」、車線逸脱警報、標識検知機能、踏み間違い防止サポートなどが装備されます。また、高速道路での渋滞や巡航走行において、アクセル・ブレーキ・ステアリングの操作を車がサポートする「プロパイロット」がグレード別で設定されているのも特徴です。


 


走行性能は、バッテリー容量によって異なります。バッテリー容量やグレード、航続距離などは次のとおりです。


 


■40kWhバッテリー搭載車


・グレード:X、X"Vセレクション"、オーテック、G、NISMO


・最高出力:110kW


・最大トルク:320Nm


・駆動方式:前輪駆動


・航続距離(WLTCモード):322km


・価格:370万9,200円~481万2,200円


 


■62kWhバッテリー搭載車


・グレード:e+X、e+オーテック、e+G、


・最高出力:160kW


・最大トルク:340Nm


・駆動方式:前輪駆動


・航続距離(WLTCモード):450km


・価格:422万5,100円~480万5,900円


 


リーフは、普通充電と急速充電の2つの方法で充電できます。また、リーフe+については、最大100kWの急速充電に対応。短時間で多く充電したい場合や長距離移動することが多い方は、バッテリー容量が多く、最大100kWの急速充電に対応している「e+」がおすすめです。


 


まとめ


 



 


EVを選ぶときは、外装や内装のデザイン、室内空間の広さや使い勝手の良さだけでなく、1充電あたりの航続距離や充電性能も重視することが大切です。


 


出先の駐車場に高出力の急速充電器があっても、高出力の充電器に対応できるEVでなければ、短時間で多くの電気を充電をすることができません。EVを検討するときは、バッテリー容量がどのくらいなのか、何kWの急速充電に対応しているかということも確認してから購入することをおすすめします。


 

[電気王編集部]