今話題のEVってどんな車?メリット/デメリットを解説とおすすめ車種を紹介

更新 2021.11.04 EVの基礎知識
目次

買取電気自動車(EV)に興味はあるけど、まだまだ身近に購入者がいないため情報収集に困っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、EVの特徴やガソリン車と比較しメリット/デメリットを徹底解説します。また、おすすめ車種も紹介します。  


 


 


電気自動車(EV)とは


 



 


電気自動車(EV)とは、電気を使って、モーターを動かして走る車のことを言います。そのため、ガソリンを一滴も使わずに動くことができます。


 


 


特徴 


 


①エンジンではなくモーターで走る


 


前述の通り、EVはモーターを動かして走ります。そのため、走行用のエンジンは積まれていません。しかし、一部のEVではレンジエクステンダーと呼ばれる発電用のエンジンを搭載した車種もあります。


 


 


②ガソリンではなく電気がエネルギー源


 


当然のことだと思いますが、EVは充電された電気をエネルギー源として走ります。EVにおける電気=ガソリン車のガソリンというイメージです。EVはバッテリーに電気を貯め、その電気でモーターを動かして走ります。


 


 


EVのメリット/デメリット


 



 


 


メリット


 


 


①環境に優しい


 


ガソリン車から排出される排気ガスには、CO₂や光化学スモッグの炭化水素や窒素化合物などが含まれています。しかし、EVは排気ガスを一切排出しないので、空気を汚すことなく、地球環境も保護できます。


 


 


②静粛性が高い


 


EVが搭載しているモーターは、エンジンよりも振動や音の発生がとても少ないです。そのためガソリン車よりも、車内と車外に伝わる音が少なく、静かに走ることができます。


 


 


③コストパフォーマンスが高い


 


電気はガソリンよりも経済的です。ある一定の距離をガソリン車とEVで走る場合では、ガソリン車が約800円掛かったのに対し、EVは約300円ほどで済むという試算もあります。


 


深夜の電気料金が安い時間帯に充電をすることで、その差はもっと広がります。


 


 


④補助金や減税を受けられる場合がある


 


EVを購入すると、国や自治体の補助金の対象になるケースがあります。更に、地域によっては、充電スタンドやコンセントの工事費用にも補助金が交付されます。


 


また、EVは自動車税や重量税などが自動車グリーン税制やエコカー減税などに置き換わり、減税措置を受けることができます。そしてガソリンには税金が掛かりますが、電気には税金が掛からないというのも大きなポイントです。


 


 


デメリット


 


①航続距離が短い


 


EVの中では満充電で約660キロを走ることができる車種も存在しますが、ほとんどのEVの航続距離は約300キロほどです。まだまだ、ガソリン車と同等の航続距離のEVは少ないと言えるでしょう。更に、バッテリーが劣化すると、航続距離は新車時よりも短くなることも予想されます。


 


 


②充電に時間がかかる


 


普通充電(100Vや200V)は、満充電までに約7時間から15時間ほど必要です。急速充電を利用した場合でも、約30分はかかります。ガソリン車は僅か約5分ほどで満タンにできることを考えると、まだまだ差は大きいです。


 


 


③車両価格が高い


 


EVはガソリン車と比べて価格がまだまだ高いです。実際、日本国内で購入できる最も安いEVである日産自動車のリーフは、約332万円です。EVであることを考えれば安価ですが、ガソリン車は100万円台のものも多いので高い印象を受けます。ただ、今後はEVの車種も増え、価格も下がることが予想されています。また、EVの中古車は値段が落ちやすいものが多いので、中古車を狙うという選択肢もあります。


 


 


EVおすすめ車種


 



 


現在、日本国内で正規販売されているEVは約30車種ほどあります。この2,3年で大幅に増えていますし、これからも増え続けることでしょう。その中から、おすすめしたいEVをタイプ別にまとめてみました。


 


【セダン】テスラ モデルS


 


テスラ モデルSは2012年に発売されたのにも関わらず、度重なる改良によって、未だに技術面や革新性といった部分でトップクラスを走り続けています。実際、モデルSのトップグレードでは、航続距離637キロ・時速0キロから100キロまでの時間約2.1秒・最高速度332キロ・最大出力1,020馬力というガソリン車でも敵わないスペックを持っています。セダンでスポーツ性能を求めた走りを楽しみたいのであれば、モデルS一択と言っても過言ではないほどです。


 


 


【SUV】メルセデス・ベンツ EQA


EQAは同社のGLAをベースとした小型SUVです。日本国内で販売されるEVのSUVタイプは何故か大きなサイズの車が多く、日本では持て余してしまうサイズの車ばかりでした。しかし、このEQAは全長4465mm・全幅1835mと適度にコンパクトで、普段の街乗りから狭い路地まで気兼ねなく運転できます。まさに、日本市場にとってベストサイズと言えます。また、422キロもの航続距離を可能にする大容量バッテリーを積んでいるのにも関わらず、ベースとなったGLAと比べても、荷室や室内空間がほとんど損なわれていないことも大きな特徴です。流行りのSUVかつEVならば、一押しの一台です。


 


【コンパクトカー】ホンダ e


 


ホンダ eは、ホンダ初の量産EVです。コンパクトですが、存在感のある可愛らしいデザインを持つ車です。もちろん見た目だけではなく、ドアミラーを廃止してカメラとモニターで代用していること(バーチャルミラー)や、ダッシュボード全面に並ぶディスプレイなど技術面・革新性も兼ね備えています。航続距離は短い(最も長いグレードで283キロ)ですが、コンパクトなサイズや使い勝手の良い室内からも分かるように、普段の街乗りに特化したモデルです。都市部に住む人や、セカンドカー的な使い方をする人にピッタリです。


 


 


まとめ


 



 


今回は、EVについて見ていきました。現在、国内外のメーカーがしのぎを削ってEVを開発しています。今後もどんどんEVの車種も増えてくるでしょうし、街中で見る機会もより増えるでしょう。そのため、まだ普段使いには厳しいと思っている人でも、数年後はEVに乗っているかもしれません。


未来はどうなるかは誰にも分かりませんが、今後の自動車のパワートレインの柱の一つにEVが来ることは間違いないはずです。EVと自動車業界、それらを取り巻く環境には今後も目が離せません。

[電気王編集部]