2035年までに、政府が新車販売の100%を電気自動車にしょうとしています。日本でも欧米諸国同様EVシフトが加速しそうですね。
そうなると気になることが充電器について。
・充電はどこでできるの?
・自宅に充電器を設置できなければ買うことは難しい?
・マンションでも充電器は設置できる?
など、色々悩むことが多いですよね。
この記事では気になる電気自動車の充電器について解説します。
電気自動車(EV)の充電方法
電気自動車(EV)に必須の充電は、ガソリンエンジンやエンジンなどの内燃機関に置き換えれば、給油と同じ意味になります。つまり、電気自動車はスマートフォンのようにバッテリーを充電しなければ、動かなくなってしまうのです。
電気自動車の充電方法は、大きく分けると2種類になります。内訳は、公共機関などに設置されている充電スタンドと自宅の充電器です。ここからは、充電スタンドと自宅の充電器の違いを詳しく解説します。
充電スタンド
充電スタンドは、高速道路のSA・PA、道の駅、コンビニ、商業施設の駐車場、カーディーラーなどに設置されています。
公共の充電スタンドの中には、普通充電器と急速充電器の両方を設置している場合がほとんどですが、普通充電器のみ設置しているケースがあります。また、急速充電器を設置している場合でも使用時間が30分に制限されていることが多いです。事前に充電器の種類や設置数を調査し把握しておきましょう。
また、公共機関の充電スタンドを利用するときは、充電カードが必要です。充電カードがなければ外出先での充電ができなくなってしまうため、契約しておくことをおすすめします。
充電料金は、普通充電の都度利用料金が1分あたり無料~2.5円、急速充電が1分あたり無料~50円が相場です。充電カードの契約内容により、発行手数料や月会費、都度利用料金が異なるため、充電料金に差があります。
電気自動車を所有するときに必要となる充電カードは、車の使用頻度や充電頻度に応じて、適切な料金プランのものを契約しましょう。
自宅の充電器
自宅用充電器は、100Vまたは200Vの普通充電器がほとんどです。
充電器を設置する費用は、数千円から数十万円と幅広くなっています。充電器設置費用に大きな差があるのは、電圧(100V/200V)の違い、工事の有無、設置する充電器の種類に違いがあるためです。
自宅用充電器を設置する場合、CEV(Clean Energy Vehicle)補助金という国の補助制度の対象になる機器を選ぶことをおすすめします。CEV補助金の対象となる充電器は、一般社団法人次世代自動車振興センターの一覧表にて確認してください。
自宅に充電器を設置するときに、補助金の対象となる機器を設置することで工事費などが補助されます。ただし、補助金は予算額が上限に到達すると募集が締め切られるため、詳しくは一般社団法人次世代自動車振興センターのホームページでご確認ください。
充電時間は、経済産業省の発表によると200Vで約4時間~約7時間、100Vで約8時間~約14時間となっています。充電料金は、契約する電気料金プランにより異なりますが、一般的に1kWあたり20円~30円です。例えば、バッテリー容量100kWhの電気自動車をフル充電するためにかかる費用は、2,000円~3,000円となります。電気料金プランの「夜間・深夜料金」を契約すれば、充電料金をさらに抑えられるでしょう。
マンション(集合住宅)や月極駐車場に充電器は設置可能?
マンションに住んでいたり、月極駐車場を借りたりしている場合、電気自動車の充電はどのようにすればよいのでしょうか。ここからは、マンション(集合住宅)や月極駐車場の充電設備事情を解説します。
マンション(集合住宅)の場合
マンション(集合住宅)の場合、個人的に充電器を設置するのはほぼ不可能に近いでしょう。ただし、オーナーや管理会社などの許可・同意があれば、マンションに充電器を設置できます。
しかし、充電器の購入費用や工事費などを誰が負担するのかといった課題があるため、現時点で既存のマンションに新たな充電器を設置するのは難しいといえるでしょう。
充電器付きマンションについて
近年、自動車の電動化が進んでいることから、充電器付駐車場を区画の一部に用意しているマンションがあります。
充電器付駐車場を設けたマンションは、インターネットで検索したり、不動産会社に問い合わせたりすることで、見つけられるでしょう。
物件によっては、マンションに住んでなくても充電器付き駐車場のみ利用できる場合があります。。詳しくは、管理会社やオーナーに問い合わせ契約できるか確認してください。
月極駐車場の場合
電気自動車用の充電器が設置された月極駐車場もあります。現時点(2021年10月現在)における充電器付月極駐車場の数は多くありませんが、今後、自動車の電動化が進み、充電器の需要が高まれば、充電器付月極駐車場が増える可能性があるでしょう。
充電器を用意できない場合はEVの購入は難しい?
自宅や契約している駐車場に充電器が用意できなくても、電気自動車の購入はできます。ただし、自宅付近に急速充電器や24時間365日チャージできる充電スポットがあるか確認しておくことが重要です。
ここからは、自宅や契約している駐車場に充電器を設置できない場合の充電方法を解説します。
自宅近くの急速充電ステーションを利用
自宅の近くにある急速充電ステーションを利用しましょう。急速充電器であれば、30分~60分ほどでバッテリー容量80%程度の充電ができます。
日常の通勤や買い物をメインに電気自動車を使うのであれば、自宅付近の急速充電器で対応できるでしょう。
ディーラーの充電器を利用
カーディーラーなどでは、24時間365日充電器を解放している場所があります。自宅付近に常時充電器を開放しているカーディーラーがあれば、自宅に充電器を設置しなくても電気自動車のある生活が可能となるでしょう。
まとめ
電気自動車を所有するときの課題である充電器は、年々ステーション数が増えています。日本や欧米諸国で自動車の電動化を推進する動きがあることからも、充電器の数は今後も増え続け、充電性能も向上していくでしょう。
外出先などの充電ステーションで電気自動車を充電するときは、充電カードが必要になります。充電カードは、プランによって月会費や都度利用料金の単価などが異なります。車の使用頻度や使用する充電器の種類に応じて、適切な充電カードのプランを契約しましょう。